心因性視力障害は、目の心身症(眼心身症)の一種であり、眼科的になんの疾患もないのに、視力が低下してしまう、子供の目の症状であり、検査をしても、近視や遠視といった屈折異常が見あたらず、網膜や視神経をしらべても、異常がない場合。こういったときは、心因性視力障害をうたがいます。
心因性視力障害の場合、たとえ屈折異常があっても、メガネなどによる矯正が、あまりできなくなります。
原因としては、なんらかの精神的なストレスが、目に症状としてあらわれたと考えられます。
70~80%の児童は、3ヶ月程度で治るといわれていますが、なかには、1年たっても治らないケースもあります。この場合は、精神科の助けを借りることになる場合があります。
7歳から12歳の子どもに最も多くみられ、女子では8~11歳に、男子では8~12歳に発症のピークがあります。男女差があり、女子は男子の3~4倍多くみられます。視力は悪いにもかかわらず、眼球自体には異常は発見されません。また、視神経や網膜の電気生理学的な検査をしても、異常はみつかりません。このような子どもをよく調べてみますと、学校や家庭で心の悩みを抱えていることがあります。このストレスが、視力障害の原因と考えられています。
肉親の死
・両親の離婚
・兄弟げんか
・兄弟の比較
・勉強の強制
・メガネへの憧れ
・塾やクラブ活動の負担
・転校・
・友人とのけんか
・いじめ
・担任教師との不和 など
体の不調は心の赤信号でもあります。子供の様子がおかしいときは、家庭や学校、友人関係に悩みを抱えていることが多いので、けして頭ごなしに叱らず、環境やしつけ、親の態度なども見直してみることが大切です
スポンサーサイト