スポーツに必要な視力。そのひとつに 深視力 があります。
深視力は、車の大型免許を取得するときにも必要とされますが、スポーツをするときにも重要とされます。
深視力とは、いわゆる遠近感・距離感です。
サッカーやラグビーという競技の際、スタジアムやテレビで見るとフィールドが一目瞭然ですが、選手の目線ではそのように見えません。選手の目線で見たときに、それをあたかも、鳥が見たような俯瞰図(ふかんず)に置き換える能力が必要です。深視力があればこのようなことができるのです。
また深視力は、野球のバッティングでも重要な能力です。
ボールをバットに当てるには、ボールと自分との距離を正確に把握することが必要です。
その他、ボクシングなどの格闘技でも、相手のパンチが自分にどの程度まで近づいているのかわかれば、僅かな差でキックやパンチを見切ることができます。
これらはすべて、正確な距離感をつかめればこそ可能なのです。
これは、左右の視力に大きな差があると、非常に不利になります。(いわゆる不同視)
私達は、片目だけでは、うまく遠近感をつかめません。
例えば、片目を閉じて、両手の人差し指を離れたところからくっつけようとしても、うまくいきません。これを両目でやると、いとも簡単にできてしまうのです。
左右の目から得られた映像は、微妙に異なっています。それが脳で統合され一つの映像として認識される時に、遠近感が生み出されます。そのときに、左右の視力に差があると良い方の目ばかり使ってしまうため、深視力がうまくでなくなるわけです。ですから、片方の視力が良いから大丈夫と放っておくのは危険です。スポーツされる方は勿論ですがそうでない方も、弱い方の視力を鍛えておくことが大切ですね
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